3分で分かるアドラー心理学入門
本の要点が,3分で分かるまとめを作っていきます!
目的はアウトプットをし,理解を深めつつ,備忘録を作成することです.
第一回は
アドラー心理学入門(岸見著1999)
についてです.
この本では,幾つかの事例を交えつつ,アドラーの人となりとその人が構築した心理学について解説しています.
しかし,この記事を書くに辺り参考にした「マンガで分かる心療内科・精神科」のほうが要点を抑えており,分かりやすかったです.
アドラー心理学では
「どう生きたらいいのか」
の答えを具体的に示しています.
中でも本書で解説された中で,特に印象に残った話題を2つ解説します.
①「対等の横の関係」
大人も子供もいかなる人も,知識,経験は多少は異なるけれどあくまで対等であると考えます.
人を叱る,罰する.このいずれの行為も人間関係の問題解決の手段としてアドラー心理学では認めていません.これらの行為には相手を対等だとみなさず,話しても分からないだろうという前提があります.
(ここでの叱るは言葉を用いて何が悪かったのかを説明するというよりは怒るに近いニュアンスで用いられていました)
同様に褒めることも相手対等だとみなしていません.褒めることは能力のある人がない人にあなたはよいと上から下に相手を判断する言葉であるためです.
では,問題が生じたときにはどうしたら良いのか
アドラーは言葉で話し合うことを推奨しています.相手を対等であるとみなし,解決策を探すのです.
②目的論
まず,例をあげます.
ある親が子供が言うことを聞かないため,カっとなり怒鳴り言うことを聞かせたとします.
カッとなる→怒鳴る
という論理が成り立ちますが,これは原因論になります.
これに対し,目的論では
子供に言うことを聞かせるという目的のために,怒りという感情を作り出したのだと考えます.感情を目的のために使うのであって,感情に支配されているわけではありません.
この話題は自らの体験を鑑みても納得するものでした.
以前,私はネガティブで落ち込むことが多かったのですが,友人から心配されたいという目的のために,落胆という感情を作り出していたのではないかと思います.
以上です!
参考文献
アドラー心理学入門-よりよい人間関係のために(岸見 一郎著1999)